基板加工機へのCVNシリーズカスタムのポイント
基板の加工は穴あけ・ルータ加工・切断など多岐にわたります。その中でも穴あけ加工が一般的で品質上も重要な工程となっています。弊社の基板加工機は、プリント基板の切断や穴あけなどの試作加工に最適です。今回は、穴あけ加工についてご紹介いたします。
基板加工機へのCVNシリーズカスタムのポイント
NC機能により切込み方向のステップサイクル・スピンドルの高速化(MAX16万rpm)・スピンドルの振れ精度、機械の熱影響等を最小限に抑えた構造です。実際の穴入口側の食い付き時のバラツキは10ミクロン以内の加工精度が可能です。加工プログラムは、GコードによるNC制御で、スピンドル(カスタム仕様により回転数選択)、とXYテーブルのストロークはご要望に応じて製作可能です。(標準ストローク100mm)、コラムは箱型形状で低振動・高剛性でZ軸の送りはオーバーハングを極力少なくした構造です。一般的な金属加工と異なる点は、加工するプリントの上面に食い付き性向上を目的にアルミの薄いシートと、下面に捨て板をセットします。穴あけする基準穴を測定する方法は、主軸横に設置したカメラで位置合わせができます。下記、加工精度の検査結果です。材料はステンレス板SUS304(t1.0)に100か所の穴加工を行った結果です。
導入事例
試作加工から生産対応の設備まで、加工ストローク・スピンドルの回転数・基板のクランプ治具等のご相談を都度必要な時に詳細仕様を確認しながら対応させていただきます。
研究開発用の事例としては、加工に使用する工具選定から治具設計・製作をへて、試切削・加工後の精度検査も含めて対応させていただきました。
最後に
穴あけ工具による加工を最適化していく上でドリルや装置の他にいろいろな要因が影響します。それらをご要望に応じて、汎用性があり低消費エネルギーで経済的な装置をご提案いたします。カスタム加工機ナビを運用する榎本工業では、ショールームがあり、全機種標準機への加工ができる体制を整えています。ワークを送付いただければテスト加工も実施いたします。基板加工機に関するご相談はカスタム加工機ナビにお問い合わせください。